栃木は災害が少ない県って本当でしょうか?
先日、他県の方に「栃木県は自然災害が少なくって良いよね」と言われました。
え、栃木県って災害が少ないんですか!? そんなこと知らなかったんですが……、と思って調べてみました。
災害が少ないと言っても、栃木市で巴波川が氾濫したことも記憶に新しいですし、鬼怒川の氾濫もここ数年の出来事ですよね。
本当に全国的にみて災害が少ないのか……?
ということで調べてみたんですが、過去10年、自然災害における平均被害建物棟数は全国42位、自然災害による死者数46位、自然災害による平均被害道路42位、自然災害による平均被害田畑面積38位、という形になっていました。
たしかに数字だけを見ると、全国的に自然災害が少ない? という雰囲気がありますよね?
日光は地盤が固く、大きな地震が少ないという話は聞いたことがありましたが、栃木県全体を見てもそこそこ地盤が硬いらしいです。へー、知らなかった!
そもそも内陸県なので、海洋型の地震では海岸地域に比べて揺れ自体が小さくなる傾向にあるんだそうです。
栃木県民の6割くらいが「うちの県は災害が少ない」と思っているらしく、気象庁の発表しているマップでも「比較的自然災害が少ない県」として出ていました。
よくよく調べてみると、栃木県への移住・定住促進サイトでは「災害の少なさ」というのを魅力のひとつとしてアピールしているんです。
このご時世、災害が少ない県に移住したいと考える人もいるってことですよね。
地盤工学会関東支部というものでは、2017年の調査で栃木県は鳥取県に次いで自然災害が少ない都道府県として掲載されているみたいです。
とはいえ、もちろんリスクがゼロではないので要注意。
栃木県民は「災害が少ない」と思いながら、防災意識もしっかり持っているということで、犠牲を最小限に抑えようと頑張っているということ。
実際に、栃木県でも大きな災害が起きていますよね。雨が多く河川も多い栃木県なので、地盤が硬いとはいえ川が氾濫してしまえば大変なことになります……!
ということで結論ですが、「栃木県は全国的に見ても自然災害が少ない県」というのは本当でした。
でも、だからといって安心して、もしもの時の対策ができていないのはダメなので、今からでもハザードマップの確認をしておきたいところ。
もちろんハザードマップで安全と示されたからと言って、絶対とは言い切れないので、日頃からいろんな準備をしておきたいですね。
今年の夏もいっぱい雨がふりました。
これからもいっぱい降ると思うので、防犯意識は高めでいたいですよね。