栃木の偉人・有名人紹介③/二宮金次郎

栃木県には、実はたくさんの偉人・有名人がいる! ということで、日本史好きを代表して少しずつ栃木県の歴史について紹介しているのですが、これももう3回目になりました。

「もう偉人紹介は止めていいよ」とストップがない限り、どんどんいってしまおうと思っています。

ということで、今回は二宮金次郎(にのみやきんじろう)です!

二宮金次郎というのは、よく小学校で銅像になっているあの人です。背中に薪を背負って、本を読みながら歩いている姿の銅像ですよ。一度は見たことがあると思います。

二宮金次郎のことろ、二宮尊徳(にのみやたかのり)と覚えている方もいるかもしれません。まあどっちでも良いのですが、ここでは金次郎で統一しますね。


二宮金次郎はどんな人か

1 農家の生まれだけど、めちゃくちゃ勉強した
2 たくさんの村の財政を救った救世主
3 農協や魚協のルーツである「協同組合」を作った
4 栃木県では神として祀られている


簡単に説明すると、だいたいこんな感じです!
では、ノリノリでもっと詳しく紹介したいと思います。


1 農家の生まれだけど、めちゃくちゃ勉強した
これはだいたいわかりますよね。二宮金次郎は江戸時代の方なのですが、とにかく子供の頃から苦労をして、一家の生計を支えていました。貧しい中でも、とにかく勉強の大切さを知っていたので、仕事をしながらめちゃくちゃに勉強をして、賢い大人になりました。


2 たくさんの村の財政を救った救世主
貧しかった金次郎ですが、とにかく頭が良かったので、25歳の時には有名な地主にまでなりました。そのうち金次郎の賢さを見込んだ小田原家の家老から「うちの財政を見直してほしい!」と依頼がありました。

小田原家の財政を見事に立て直した金次郎は、その後もいろいろな村をまわり、どんどん財政を立て直し、飢饉からも村人を守って有名人になりました。救った村の数はなんと615にのぼるそうですよ!


3 農協や魚協のルーツである「協同組合」を作った
村を救っているうちに、金次郎が思いついたのが「協同組合」のルーツと言われる「五常講(ごじょうこう)」です。

これは、みんなでお金を出し合い、いざという時のために積み立てておこう! というものです。今では当たり前にある農協や魚協ですが、実はこれ金次郎の案なんですよ。


4 栃木県では神として祀られている
二宮金次郎は神奈川県出身ですが、栃木県は金次郎が半生を過ごした場所です。賢すぎて幕府の人になり、派遣されたのが栃木県真岡市です。

そのため栃木県には二宮金次郎を神として祀った「報徳二宮神社(ほうとくにのみやじんじゃ)」がありますし、なんとお墓もあります。その他に、実際に金次郎が働いていた役所「桜町陣屋跡」は今も残っていますし、その隣には金次郎の「二宮尊徳資料館」があります。

とくに金次郎の名前からとった「二宮町」には、至るところに金次郎のモチーフがあり、金次郎食堂なんてものもあります。


と、全国的にこんなに有名な金次郎は、実は栃木県と深い深い深い繋がりがあるというか、もはや栃木県の方ですよね! 金次郎を祀る報徳二宮神社は「学問の神」なので、勉学に励む方はぜひどうぞ!