4月の読書日記
先月から引き続き、今月も読書日記を引き続き書いてしまいますよ。
今月はめちゃくちゃに暑くなって真夏日かと思えば、急に寒くなって布団の中で凍えるというとんでもない気温が繰り返されましたね…
おかげで体調を崩して寝てばかりの日々があったので、先月よりもちょっと多めに本を読んでおります。
ということで、今月読んだものがこちら!
・宇宙へ(上下)/メアリ・ロビネット・コワル
・日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女
・時空犯/潮谷験
・エンドロール/潮谷験
・畏れ入谷の彼女の柘榴/舞城王太郎
・生物と無生物のあいだ/福岡伸一
・あなたのための短歌集/木下龍也
・水上バス浅草行き/岡本真帆
・千夜曳獏/千種創一歌集
こんなかんじになっています。
下の三つは歌集ですね。
最近というか、もう何年も前からですけど、木下龍也が歌壇に現れてからというもの、短歌界がまあ驚くほど盛り上がっている気がします。
気のせいですか? いや気のせいじゃない…
ちなみに読書日記と銘打っていますが、語彙がないうえに感想を書くのは大の苦手なので、まともな批評みたいなものが一切書かれておりませんよ!
宇宙へ(上下)/メアリ・ロビネット・コワル
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞を受賞したツヨツヨのSFと聞いたので、これは読まなければなるまい!と意気込んで読んでみました。
冒頭から地球に隕石が落ちてくるんですが(冒頭なのでネタバレではない)最終的に隕石関係なかったのでは?となる展開で、差別と戦う女性の物語!ってかんじでした。
あんまりSFではなかったんですけど、まあヨシとしましょう!
日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女
日本SFの臨界点シリーズで、今回もまた伴名練が編集を務めています。
SFファンはもうこのシリーズが好きで好きでどうしようもないんですよ…本当に…。そして今回もまた最高だった…
この作者、医者らしいです。まじか。
頭が良い人が書いた小説ってどうしてこんなに面白いんでしょうね?
とくに冬至草があまりにも良くて、白目をむいて倒れるかと思った。
時空犯/潮谷験
「スイッチ 悪意の実験」でデビューして注目を浴びた潮谷験の2作目ですよ!
最初から設定がすごい。
時間が巻き戻るというとんでもない事態の中で、それでもちゃんとミステリしていて、そんなんありなの?というストーリーです。
最近のミステリすごくないですか?
ゾンビ(屍人荘の殺人)が出てきたり、透明人間(透明人間は密室に潜む)だったり、二人以上殺すと天使によって地獄に引きずりこまれる世界(楽園とは探偵の不在なり)だったりで、その状況でミステリする?というトンデモ設定がわんさか出てきているんですよね。あまりにおもしろすぎだろ!
というわけで、これも最高でした。
エンドロール/潮谷験
実はこれも、上記に続いて潮谷験の3作目です…!
2作目があまりに好みだったので、すぐに3作目を買ってしまった。
これも良かった。この人の作風、私好きです。今年の秋には4作目が出るらしい。これはもう買うよね。
畏れ入谷の彼女の柘榴/舞城王太郎
私はそもそも舞城王太郎のファンなので、新作が出ると必ず買っています。
これはもう去年出ていたのに、まだ読んでいなかったんですよね。こんなんファン失格だ…!
ということなんですが、今回もまた舞城節が強くて、わけがわからないのに何故か刺さってくるあたり、すき……ってなりました。
舞城はなんというか、人にはオススメできないし、何が良いのかわからないんですけど、大好きなんですよね。わからん。この気持ち、言語化できない。
生物と無生物のあいだ/福岡伸一
これだけ小説ではないです。
でもね、あまりに、あまりに、あまりに面白い……!
事実は小説よりも奇なり、っていうの、本当にこれですよね。
生命……とはッッ……!!!という気持ちで、内側からはち切れそうになります。人類必読だと思うし、なんなら義務教育で取り上げてほしい。そんな本でした……
あなたのための短歌集/木下龍也
水上バス浅草行き/岡本真帆
千夜曳獏/千種創一歌集
こちら三作は歌集なのですが、あまりにすごいので、私なんぞが感想を書いてよろしいんでしょうか?という気分になってしまうやつです。
いつも使っている普通の言葉なのに、こんなふうになっちまうなんて…ってかんじなんですけど、伝わりますか?伝わらないですよね?買って読んでください。
というわけで、今月も読書日記を記してみたんですが、これちゃんと記す気があるのか?というような内容になってしまった。
次の読書日記は、もう少し伝わるように考えて書きたいなって思いました……
ではまた。