休日の過ごし方で、余計に疲労がたまる?
(出典/flickr)
最近、たくさん寝ても疲れがとれない。集中できないし、ぼーっとしてしまう。
そんなふうに思ったことはないですか?
もしかするとそれ、体ではなく脳が疲れているのかもしれません。
実は「疲労」には「脳疲労」という種類があります。しかもそれは男性よりも、女性に多く見られる症状らしいんです。
Q 「脳疲労」とは何なのか?
A スマホやパソコンなどによる情報過多が続き、脳と自律神経がオーバーワークしている状態。
<脳疲労と普通の疲労との違い>
疲労 → 体だけ疲れている
脳疲労 → 体が疲れ、それにともなって気分が落ち込み、不安的になる
つまり、理由もないのに何となく気分の落ち込みも一緒に感じる場合、それは脳が疲れているのかもしれません。こういった症状が女性に出やすいのは、自立神経がホルモンバランスに直結している女性ならではのこと。
さらに、脳の疲労度が高い人は味覚にも異常が出る場合が多く、味の濃いものを食べたくなるんだそうです。最近食べ物の好みが変化したと感じる時があったのなら、脳疲労を疑ってみると良いかもしれません。
<脳疲労の自己診断>
夜中に目が覚める
寝付きが悪い
食事を楽しめない
体を使っていないのに、へとへとになる
気持ちが沈んでいる
便秘している
考えがまとまらない
集中力がない
よく不安になる
脳は、筋肉と違って「疲れている」とは気がつきにくいもの。こういった症状が現れているのなら、気をつけてみるべき。
(出典/flickr)
<脳疲労を加速させる原因とは?>
仕事で疲れて帰ってきて、寝るまでずっとスマホを見てしまう。これが一番の原因。脳が情報を取り込もうとして疲れてしまうんだそうです。
そうして、脳が疲れている状態で「気晴らし」「気晴らし」「気晴らし」と言って、DVDを見たり、本を読んだり、スマホで好きなサイトを見たりすることも、脳の疲労を加速させている原因なんだとか。
脳疲労は「情報を取り込みすぎる」ことによって引き起こされます。常に新しい情報を取り込もうと頭を動かしていると、一時も脳は休むことが出来ません。
これらの脳疲労を回復させてやる一番の方法は、一時的に情報をカットすること。気晴らしで外に出かけたり、本を読んだり、といろいろと勧められることが多いかもしれませんが、もしかするとそれによって余計に脳が疲労しているのかもしれません。
脳疲労に一番良いのは「感動も興奮もせず、ただくつろぐこと」と言われています。
自分は疲れている。もう何もしたくない。
そんなふうに思ったら、思い切って丸一日、猫のように何もせず家でゴロゴロ過ごしてみるのはどうでしょう? もしかすると、気晴らしに旅行に行ったり、何かを成すことよりも、もっとずっと贅沢な休日になるかもしれません。