キャバクラが合わなかった私のはなし
(出典/flickr)
たとえば、1対1で話すことは苦ではないのに、相手が2、3人となると、途端に上手く話せなくなってしまう。そんなことってありませんか? キャバクラが合わなかった私は、そういうタイプの人間でした。
キャバクラというものは、会話が一番大切な仕事です。一緒にお酒を飲んで、隣に座ってにこにこしていればいいという仕事ではありませんでした。
人と話すことは嫌いじゃないけれど、相手が複数だったりすると、途端に何を話していいのかわからなくなってしまう。言葉に詰まってしまうし、黙っていると「何か話しなよ」と言われてしまい、焦ってさらに失敗してしまう。どんな話でもきちんと最後まで聞いて、気の利いた言葉を返してあげなければいけない。普段から仲の良い友達としか話をしない私にとって、そういったことはすべて難しいことでした。大変だったのはお客さんとの会話だけではなく、一緒に働く女の子たちの輪の中に入っていくことも、私にとっては同じくらい難しいことでした。
私にはキャバクラは合いませんでした。
だから、デリヘルをはじめました。そして私にとっては、デリヘルのほうがストレスなく働けることに気がついたんです。
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もちろん、デリヘルの仕事がキャバクラよりも楽、というわけではありません。どちらも同じように、大変なことはたくさんあるんだと思います。でも、私のように、人と会話をすることが苦手な場合、デリヘルのほうが気持ちを楽に持てることは確かです。
デリヘルに来るお客さんは、彼氏彼女のような雰囲気を望んでいる場合が多いので、無理に会話で楽しませる必要はありません。それに、常に1対1で向き合うので、気を張らずに会話もできます。女の子同士の人間関係に悩んでいたキャバクラと違い、基本的に一緒に働く女の子たちと顔を合わせることもありません。たったこれだけでも、私にとってはずいぶんと気持ちが楽になることばかりでした。
もしもキャバクラで働いてみて、それがどうしても合わない人には、もしかすると私と同じようにデリヘルが合っているのでは? と思います。私のように、キャバクラが合わなかったという子は少なからずいるのだと思います。そんな子には、こっちのほうが向いているよ、と教えてあげたい気持ちになります。
こっちの仕事のほうが楽だよ、とかそういうことではなく、私もプロとしてせっかく指名してくれたのだから、お客さんには喜んでもらいたいと思っています。そして私にとっては、こちらの仕事のほうが、お客さんを喜ばせることが出来ると自負しています。だって、やっぱり喜んでもらえるのは嬉しいことです。
だから、どうでしょうか?
もしも人付き合いに疲れて仕事を辞めた人がいたら、一緒に働けたらなあと思います。