もともと日本の喫茶店?コーヒー第三の波
さて突然ですが、栄養のためではなく、味わうことを目的にとる飲食物のことを「嗜好品」と呼びます。たとえば、お酒やお茶、コーヒーやタバコのことです。無くても困らないんですが、無くなると途端に寂しくなるもの。この嗜好品であるコーヒーに、最近「第三の波」が来ていると騒がれているのを知っていますか?
今年の2月のはじめに清澄白河にオープンしたアメリカ発の「ブルー・ボトル・コーヒー」
次は3月6日に青山にもオープンが決定しているんですが、このブルー・ボトル・コーヒーが生み出したマイクロ・ブリュー・コーヒーは「コーヒー第三の波」と言われて、アメリカではかなりの広まりを見せているんです。
(出典/ブルーボトルコーヒー)
■第一の波(19世紀後半~1960年代初頭)
コーヒーの大量生産、包装技術の進化よってコーヒーが大量に流通して、家庭でコーヒーが飲める時代のはじまり。
■第二の波(1960年代初頭~1990年代)
スターバックスやタリーズなど大手のコーヒーチェーンがグローバル化して、良質な味を楽しもうとする流れのはじまり。
■第三の波(今ここ!)
簡単に言えば、一杯一杯丁寧に入れた、本当に美味しいコーヒーを飲もうという流れ。
さて、この流れ。これを見て、ふと何か思いませんでしたか?
第三の波の「一杯一杯に丁寧に入れた美味しいコーヒー」の何が珍しいの? と思いませんでしたか? だって、日本のカフェでは普通のことですよね?
実はこの第三の波は、日本の喫茶店の影響を強く受けていると言われています。
ブルーボトルコーヒーの代表であるジェームズ・フリーマンは「日本の喫茶店はとても好きで、とてもたくさんのインスパイアがあり、よく訪れています。コーヒーに対する真剣さ、何に対しても均等に気が遣われていて、抜け目がない。ブルーボトルコーヒーもこうした姿勢でコーヒーを提供できるようにしたいと思って取り組んできました」と言ってくれたように、日本の喫茶店が大好きらしいんです。
だからこそ、日本に二店舗もお店を出すことになりました。
私もコーヒー好きの一人なので、美味しいコーヒーが飲めるお店が増えるのはすごくうれしいことです。第三の波、というものも大歓迎。
これからますます美味しいコーヒーの波がくるのなら、それを楽しみに仕事も頑張れそうです!