いつから雇用保険は貰える?自己都合と会社都合の違い
今の仕事に満足していますか?
「やりたい仕事がある」「もっと条件の良い会社で働きたい」「今の会社の人間関係に疲れた」など、転職を考える方はたくさんいますよね。
そこで今回は、「仕事を辞めたい人」または「次の仕事を考えている人」は知っておきたい【雇用保険】についてまとめてみました。
□そもそも雇用保険とは?
仕事をやめると収入がなくなり、生活が困ってしまいますよね。そこで、一定の加入条件を満たしている方は、働いている期間中に保険料を国に払い、失業した時に国から給付金が支給される仕組みを【雇用保険】と言います。失業保険と呼ばれることもあります。
□雇用保険の加入条件
1 1週間に20時間以上働いている。
2 31日以上働く見込みがある。
基本の加入条件は上記の2つになります。
正社員ではなく、パート・アルバイトであってもこの加入条件を満たしていれば、会社側は加入させることが義務になっています。
□ちゃんと雇用保険に入ってる?確認方法は?
もしも「自分が雇用保険に入っているのか、否か」ということを確認したい時は、賃金明細を確認しましょう。加入されている場合は賃金から「雇用保険料」が引かれています。
「加入していると思っていたのに、実は入っていなかった」ということがあると、失業期間中に給付金がもらえないことになってしまいます。心配な方は加入状況を確認しておきましょう。
□雇用保険のメリット
雇用保険というのは失業した場合だけではなく、育児や介護休業をとった時、賃金が休業前の80%未満になった場合にも支給されます。これを「雇用継続給付」と言います。
その他にも、一定期間に同じ会社で働いた方は、在職中・失業中に国が指定する教育訓練を受講し修了した場合、その時にかかった費用の一部が給付金としてもらうことができます。これを教育訓練給付といいます。
このように、雇用保険に加入することで、失業した時以外でも一定の収入を確保することができるメリットがあります。
□雇用保険(失業保険)・会社都合と自己都合の違いは?
転職や結婚、妊娠、出産、引っ越し、家庭の都合など、自分の意思や都合で退職することが「自己都合退職」になります。反対に、会社側の経営不振や倒産やリストラなどの理由で退職した場合が「会社都合退職」になります。
□会社都合で失業手当をもらう場合
会社都合(経営不振、リストラ、倒産など)で失業した場合、1回目の支給日までは約1ヶ月です。自己都合に比べると失業手当を早く、長く貰えるようになっています。
雇用保険の被保険者期間や年齢によっても異なりますが、給付日数は90〜330日と長く設定されています。
□自己都合で失業手当をもらう場合
自己都合で退職をした場合、ハローワークに離職票を提出後、待機期間7日+3ヶ月を待たないと失業給付金を受けとることができません。その他にも、会社都合に比べてしまうと給付日数が短く、90〜150日に設定されています。
□雇用保険の給付額の算出方法は?
失業した際、自分がどのくらいの給付金をもらえるかは計算することができます。実は給料額や勤続年数、退職の理由で異なり、さらに職種によっても異なってくるため計算が難しいと考える人もいますよね。実は「雇用保険 算出」で検索をしてみると、自分の状況を入力するだけで自動計算をしてくれるウェブサイトがいくつかあります。難しいと感じる方は、こういったサイトで計算を任せてしまうのも良いでしょう。
□失業手当が受け取れる条件と申請
失業保険は仕事を辞めたら自動的に振り込まれるわけではなく、条件を満たしていることと、申請することが必要になります。
【条件】
・本人に働く意思と能力がある。
・求職活動を行っている。
・過去2年間で合計12ヶ月以上(会社都合は6ヶ月)の雇用保険の被保険者期間がある。
【申請】
手当を受けるためには、まずハローワークへの申請が必要になります。下記の6つが申請に必要になるものです。
・離職票2種(前職で貰うことができます)
・雇用保険被保険者証(退職時に貰います)
・印鑑
・写真
・本人名義の普通預金通帳
・本人確認証(免許証など)
このように、失業保険は何もしなくても給付されるものではありません。次の仕事を安心して探せるよう、きちんと申請をして休職活動を行ってくださいね。
□デリヘルの雇用保険は?
最後に少し付け足しておきます。
もしもデリヘル等で働くことを考えた場合、デリヘルのお仕事は自営業(個人事業主)扱いになるため雇用保険に加入することはありません。(お店によっては会社として経営しているところもあるので、まれに加入する場合もあります)
デリヘルは多くの方が「今すぐお金が欲しい」と思って働きはじめます。今のうちにたくさん働いて貯金したいと考えている方が多いので、「今の仕事を辞めたい」「転職を考えている」方がいたら、短期でも募集していますし、週に1回からでも募集しています。
失業保険は万が一仕事を失った場合の救済制度としてとても良い制度です。利用できる方は積極的に利用してください。しかし、自己都合で退社をして失業手当をもらうまで3ヶ月待たなければいけないのでしたら、待たずに働いてしまうという選択もあります。失業手当を貰うよりもずっと生活が楽になる可能性があります。