宇都宮の雑学ネタ・百人一首のまち

今日、5月27日は「百人一首の日」らしいです。
なぜなら今日は、百人一首が完成した日だから!

なぜ百人一首の話題を出してみたかと言うと、宇都宮は百人一首の街だからです……!

宇都宮に住む方でも知らない方が多いみたいなんで、もうこれは雑学ネタとして広めていくしかないと思いまして、今日は宇都宮と百人一首の繋がりについて紹介したいと思います!

さて、広瀬すずが主演で映画にもなった「ちはやふる」で、百人一首がどんなものかだいたいみんな知っていると思います。
(映画はよかったですよね……すごくよかった……)

でも百人一首の誕生の謎については、案外知られていませんよね!
実はほんとーに宇都宮と深い関わりがあるんです。

そもそも百人一首というのは藤原定家(ふじわらさだいえ)が集めて作ったものなんですけど、この定家に「作ってほしい!」とお願いしたのが宇都宮頼綱(うつのみやよりつな)という人物だったんです。

名前の通り宇都宮頼綱は宇都宮の人で、現在は宇都宮城跡になってますが、あの城にいた当主です。

と言っても、ちょっといろいろあって北条家から「出家しろ」と怒られて出家させられてしまったので、当時宇都宮城には住んでいませんでした。
(このへん詳しく知りたい方は別に調べてくださいね)

でもこの宇都宮頼綱という方は、歌がとても好きで、百人一首をつくるキッカケを作っただけではなく、京都歌壇、鎌倉歌壇と同じように宇都宮歌壇の地位をあげました。
それによって宇都宮歌壇は日本三代歌壇のひとつと言われるまでになったのです……! 素晴らしい…!

とにかくこの流れもあって、宇都宮は歌壇の街、百人一首の街として知る人ぞ知る、というか、歌壇では有名な街になりました。

ちなみに宇都宮は、百人一首の競技かるたを701人で行ったことからギネス世界記録にも登録されています。
これ地味にすごくないですか?
競技かるたを700人以上でやるのも凄いですけど、それくらい競技かるたをやっている人がいることにも驚き。
意外と人気あるんですよね…! 漫画のおかげかな?


そして、百人一首の魅力がさっぱり入ってこない方には、とりあえずおすすめの百人一首の作品をあげておきますね!


■ちはやふる

言わずとしれた名作漫画ですね。
映画化されて知った方も多いと思いますが、かわいい表紙にみせかけて、中身はかなりアツい競技かるたのお話です。

競技かるたはほぼスポーツみたいなものなので、スポーツ青春ものとしても楽しめるのでは。
少女漫画は苦手、という方でも楽しめると思う、というか老若男女みんな楽しめるはずです!


■超訳百人一首 うたこい

こちらの漫画、一時期はカルト的な人気を博しましたよね?
一世を風靡したというか何というか。
とにかく熱狂的に支持する人が多くて、アニメにもなりました。

昔の百人一首を現代語に訳してみると、だいたいこんなかんじですよね、という紹介漫画なんですけど、これがも〜〜〜わかりやすく、かつ面白い! という最高にキュンキュン漫画なので全人類に読んでほしい!(要望)


■千年後の百人一首

こちらは若者に絶大な支持を得ている最果タヒ(詩人)が、百人一首を現代語に訳したという詩集です。
というか、百人一首って千年前のものなんですよね。
すごくないですか?
人間は千年前から同じことしてる……

詩に絵(というか何というか…?)をつけているのは、こちらも若者の間で絶大な人気のアーティストである清川あさみさんです!
この二人のコラボによって、今まで百人一首に全く興味がなかった若い方が大勢これを読んでくれたということで私は嬉しいかぎりです。

百人一首が気になったらぜひ宇都宮に来てみてほしい…!
でも実際、宇都宮に来たからといって百人一首に関連するおすすめスポットはないのがつらいところ。
心の聖地として宇都宮のことを見てください…