栃木県の防災/緊急時に役立つ浮き輪や避難の方法
水害をニュースで何度も目にする季節になってしまいました。
近年はほんっとーに異常気象が多くて、水害のない夏とかちょっと思い出せない気がします。
なので今回は真面目に防災についてやります!
「やばい、どうしよう!」という状況は数限りなくあります。たとえば小さな子供が一緒の時。ペットを連れている時。寝ている間に床下まで水が来た時。さてあなたはどうしますか?
1 冠水前(水が来る前)の避難方法
周辺の道路が冠水前だったとしても、川の近くに住んでいる方は迷わず避難所にいきましょう。その時、止むを得ず徒歩で移動する時は「緊急浮き輪」を背負っていきます。
■緊急浮き輪の作り方
衣類をビニール袋に入れてからリュックサックに入れます。万が一水が襲ってきた時に緊急の浮き輪になります。(図のaとb)
(出典/一社法人水難学会会長 斎藤秀俊 著作)
リュックサックは浮力があるので1個を背負って歩くのなら、前に背負えば、もしも水が来た時に顔を上に浮くことができます。(背中に背負って浮くと、背中が浮いて顔が水に浸かります)
リュックサックなんて持っていない! という時はダウンジャケット(画像c)や厚手のジャケットでも浮きます。
さらに避難時の移動はスニーカーで。スニーカーは脱げる心配もなく、浮力があるので足が浮きます。逆に長靴だと水が入って怪我をしますし、水が入ると沈みます。
■車移動の場合
車移動の場合、とにかく早め早めの移動が鍵です。
車は移動手段です。避難する場所ではありません。車は水深50cmの水流で簡単に流されます。車の中に閉じ込められて逃げられなかった方が大勢いるので、車の中に逃げ込んではいけませんよ!
■深みにはまった時
万が一、ズボッ! と足がつかない深みにはまってしまったら、落ち着いてまずは浮くこと。それから周囲をよく見て戻れるようなら足が着くところまで戻りましょう。
■避難時に身につけておきたいもの
目立つ色をした洋服(白、黄色、赤など)なら、暗い時間や薄暗い雨の中でも見えやすく、認識してもらいやすくなります。
通信手段は絶対に無くさない場所に!
ポケットやリュックに入れておくのではなく、できることならスマホを首からかけておくくらいの気持ちで出かけましょう。長めのストラップなどを用意しておくと良いかもしれません。
2 避難途中に水が来てしまった場合
はじめは水が来ていなかったのに、避難している途中で水がきてしまった時は無理に避難場所に行ってはいけません。
もしも近くの川が決壊した場合、周辺は30分持たずに冠水すると言われています。この時大量の水が流れ込んでくるのですが、「流れ」を伴っています。「溜まっている水」ではなく、「流れている水」はとても危険です。
(出典/一社法人水難学会会長 斎藤秀俊 著作)
大人であっても膝を越える水流があれば、簡単に流されてしまいます。車であっても水深50cmで流れ始めます。とにかくそのくらいの水が流れてきた場合、すぐに近くの高台や二階以上の家屋に避難しないと危険です。
3 周辺道路の冠水がはじまってしまった時
周辺道路の冠水がはじまってしまった時は、いさぎよく避難所への移動はあきらめます。その代わり垂直避難といって、2階以上の高さまで上に避難します。
この時、ダウンジャケットや厚手のジャケットを準備しておくと、浮力で浮くことができる緊急のライフジャケットになります。
4 救助を待つ方法
最悪の場合、家から動けずに2階や屋上で救助を待つことになるかもしれません。雨や風で体温を奪われないよう、できるだけ防寒対策をしましょう。
空が曇りの場合、白や黄色が目立ちます。明るい色の帽子は髪の色よりも目立つので、持っている場合は被ってもいいと思います。
反対に天候が回復してきた場合、日光が眩しく暑くなる時もあるので体調管理が難しいと思います。大きめのバスタオルなどは、防寒にもなりますし、日除けや雨除けにもなるので便利だと思います。
ヘリコプターもボートも優先順位があるので、あらかじめ決めておくのも準備のひとつかもしれません。
その他にも、自分の住んでいる地域の避難先や、災害が起こりそうな場所をあらかじめ知っておくことも防災です。
栃木県の避難所
http://agent.bousai.pref.tochigi.lg.jp/hinan/
栃木県のハザードマップ
http://www.pref.tochigi.lg.jp/h07/documents/h26dosya-hazardmap-link.html
↑こちらは栃木県の公式HPです。参考にしてみてください!
市町村によっては土砂災害のハザードマップと、水害のハザードマップが別ページになっている場合があるので、何のハザードマップか確認してくださいね。