【夏はやっぱりこれ!】怖い話・怪談・ホラー小説のおすすめ
6月後半に入って、すっかり暑くなってきましたね。
そして暑い時に涼しくするものといえば、扇風機、エアコン、そして怪談ですよね……!
今回は暑い時に効く(?)怖い話やホラー小説をまとめてみたいと思います。
夏にはやっぱりこれですよね、これは効果的面! ゾッとした時って本気で体が冷えると思うんですが、これどうしてなんでしょうね?
というわけで紹介いってみましょー!
■黒い家/貴志祐介
まずはド定番のこちらから!
ホラーだけど、貞子みたいなエンタメ系の(別にディスではないよ)ホラーではなく、本当に怖いのは人間……というお話。
じわじわと人間の闇が書かれるので、本当に起こり得るという点でもフツーーーーにこわい。読み終わった後にも爽快感はまったく感じられないし、「え、なに、怖い…(泣)」という後々引きずってしまうという意味でも夏におすすめしたいですね!
■残穢/小野不由美
ドキュメンタリータッチでたんたんと物語が語られるので、好き嫌い(怖いor怖くない)の賛否があるようですが、正直言って私は日本のホラー小説でこれが一番やべえと思っています……。
あまりに怖過ぎて、途中から薄目で読んだし、なんなら怖過ぎて読めないページとかあるし……。
この「残穢」というワードは、今すっごく人気の漫画「呪術廻戦」にも使われていて、作者自身がこの作品から影響を受けて、このワードを使っていると言ってましたね。
そういう意味でも今こそ読むべきかもしれませんよ……!
ちなみに同じ作者で「鬼談百景」という本もあるのですが、こちらもえぐいほど怖いです。変な言い方ですが、とにかく文章力と表現力がある作家さんなので、怖いという人間の心をついてくるのがうますぎる。
あまり小説を読み慣れていない人にはおすすめできないのですが、めちゃくちゃこわくて全部読めませんでした私は。
■山怪 山人が語る不思議な話/田中康弘
山の怪談って人気ですよね。
その火付け役になったのがたぶんこの本です。
現代版の遠野物語と言われるのですけど、まあ本当にその通りで、「こういうことがあった」「こういうことがあった」という短いお話がたくさん入っているタイプの本。
実際にマタギや猟師や山で暮らす人に聞いたお話を集めているので、ホラーとしてオチのようなものはありません。どれもこれも「え? なに? どういうこと?」というお話ばかりです。
でもよく考えてください。
よく考えるとそれってめちゃくちゃに怖くないですか……?
山ってそんなことが起こってしまうの?
こういう体験を山でしている人々がいる……という、そういう雰囲気の本です。山がじわじわ怖い場所に感じられるので、登山が趣味の方は気をつけて。
■ぼぎわんが、来る/澤村伊智
小説初心者はまずここから読んでもいいかもしれない…!
ということで、映画「来る」の原作小説を持ってきてみました。
読みやすさ、エンタメ、ホラーが全部つまってて、ホラー小説というか小説が苦手な人も楽しめる(怖がれる)一冊になっています! とくに映画がかなり良いので、映画を先に見るか、原作を先に読むかで楽しみ方が変わってきそう。
ちなみに映画もホラーというより、ホラーアクション?エンタメ映画なので、怖いものが苦手な人でもいけると思います!
■深夜百太郎 入口 /舞城王太郎
完全に私個人の趣味が入っているラインナップになるのですが、こちらものすごく好きです。
ものすごく怖いことが起きているのに、根が明るい話ばかりなのですが、何と言っていいかわからないのですが真面目に狂っているお話ばかりです。
ありとあらゆる世界観が描かれているのですけど、こちらが入口という名の上巻なので50話、出口という名の下巻もありますがそちらに50話入っています。
もちろん短編なので、どこから読んでもいいのですが、きっちり面白くてきっちりこわい。おすすめです。個人的にはナンバーワン。大好きです。
さてさて、こんなかんじで暑い時にゾッとして涼しさを感じようという試みをやってみました。怪談、ホラー小説って映像を自分の想像で補完するぶん、映画などよりよっぽど怖い時がありますよね。
今年の夏も異常気象の夏でとんでもなく暑くなるみたいなので(というか、異常気象ではない夏なんてもう来ないのかな?)各種いろんな方法で涼しんでいきたいですね。